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【日経平均】ビジネスパーソンの常識として知っておきたい基本

公開日:2020年03月11日
最終更新日:2020年04月02日
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日経平均は日本の経済のバロメーターであり、テレビニュースで表示されたり、挨拶代わりにその動向を口にしたりします。言葉自体や日本の株価に関する指標だということは皆さんご存じでしょう。

しかし、実際に日経平均はなんなのか、聞かれてもうまく説明できる人は少ないのではないでしょうか。仕組みを理解していなければ、それが変動する理屈も分かりません。話題に出されても、なんとなく相づちを返すだけになっていることもあるのでは。

ビジネスパーソンの常識として、日経平均の基本を押さえておきましょう。

 

日経平均とは

 日経平均とは、日本の株式市場を代表する225銘柄をもとに算出される株価指数です。対象銘柄は日本経済新聞社が選定し、年に1度見直しを行っています。つまり日経平均の変動は、それら影響力のある企業の株価の変動であり、結果的に日本の経済のバロメーターなのです。

そこで、どんな銘柄が選定されているのかにも注目することも重要です。225銘柄には、トヨタ自動車、武田薬品工業、日本電気など日本を代表する企業が並び(20173月現在)、銘柄の入れ替えは日本経済の様相を反映します。例えばディー・エヌ・エー(2015年)や楽天(2016年)といったIT関連企業が採用されたり、20168月にはシャープが外れたりしました。

ちなみに日経平均の算出が始まった1950年時点から継続して採用されている銘柄は、92銘柄(20165月現在)。味の素、ヤマハ、旭化成などです。

 

日経平均にまつわること

 日経平均の歴史を通じて日本の経済の動きを理解しておくと、役に立つ場面も。3つ紹介します。

 50年以上の日経平均の歴史の中で、最高値(終値ベース)の金額は、38,91587銭でした。1989年大1229日の納会にこの最高値をつけ、いわゆる「株価バブル」のピークで、この日を境に日本はバブル経済崩壊へと突き進んでいくことになります。

 ②過去最も大きな上昇幅と下落幅は、上昇幅が2,67655銭で、下落幅は3,83648銭です。日経平均が最高値を付けた19891229日からわずか9カ月後の1990101日に、一時2万円割れを起こした翌日の反発が、上昇幅の過去最高でした。一方、下落幅は、世界同時株安に見舞われた19871019日のブラックマンデーの翌日です。終値は21,91008銭で前日に比べ3,83648銭下落しました。

 ③日経平均が過去最も上昇した回数が多かったのは1月です。19496月~20165月までの比較可能なデータによると、1月は67回中47回上昇しています。最下位の9月は30回なので大きな差があることがわかります。

ちなみに1月に株価が上がる現象は「1月効果」と呼ばれ、過去にみられる経験則に沿った現象で、アノマリーと呼ばれています。

 

日経平均の理解は知識の入り口

 こちらで紹介した内容は初歩的なことなので、実際には奥深い要素が含まれています。

もし少しでも興味を持ったならば、ぜひ関心の幅を広げてみましょう。例えばTOPIXという指標もありますので、その仕組みや日経平均との違いなどにも目を向けてみることをお勧めします。

 

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