【法人カード】アメリカン・エキスプレスブランドカードのメリットとデメリットを解説
公開日:2020年05月29日
最終更新日:2020年05月29日
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法人カードの導入を検討中で、アメリカン・エキスプレスブランドのカードを考えている方は多いのではないでしょうか。
そこで、アメリカン・エキスプレスブランドの法人カードの種類や年会費、メリット・デメリット、自分に合うカードの選び方を解説します。
カードの特徴を理解して、ご自身に合ったカードを選びましょう。
アメリカン・エキスプレスブランドの法人カードの種類
アメリカン・エキスプレスブランドの法人カードには大きく分けて2種類に分けられます。
- アメリカン・エキスプレス発行の法人カード
- 他社発行のアメリカン・エキスプレスブランドの法人カード
アメリカン・エキスプレス発行の法人カード
アメリカン・エキスプレスが発行している法人カードには3種類あります。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
他社発行のアメリカン・エキスプレスブランドの法人カード
他社が発行しているアメリカン・エキスプレスブランドには、セゾンカードと三菱UFJニコスの2つがあります。
セゾンカード
「クレディ・セゾン」が発行し、国際ブランドがアメリカン・エキスプレスです。法人カードには2種類あります。
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンカード発行のアメリカン・エキスプレスブランドの法人カードはプロパーカードに比べると、年会費が手ごろです。また、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは消費税等の高額な納税にも対応できるよう、利用可能枠の個別設定ができます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費:初年度無料、2年目から20,000円(税別)
限度額:~500万円
ポイント還元率:0.5~1.0%
マイレージ還元率(最大):1.125%
ETC年会費:無料
三菱UFJニコス
三菱UFJニコスも国際ブランドがアメリカン・エキスプレスの法人カードを発行しています。年会費は、セゾンカードと同程度。三菱UFJニコスは3種類あります。
- MUFGカード・ゴールド・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・ゴールドプレステージ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- MUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
魅力は、国内主要空港や一部空港ラウンジが使用できる、国内外の旅行傷害保険利用付帯などの充実したサービスです。
アメリカン・エキスプレスの法人カード
アメリカン・エキスプレス発行の法人カードの年会費や限度額、締め日は次の通りです。
アメリカン・エキスプレスの法人カードの年会費
ビジネスグリーン:無料 追加は6,000円(税別)
ビジネスゴールド:31,000円(税別) 追加は12,000円(税別)
ビジネスプラチナ:130,000円(税別) 追加は4枚まで無料
5枚目以降1枚につき12,000円(税別)ゴールドの発行
2018年12月から金属製の発行もスタートしたビジネスプラチナは、2019年4月からインビテーション制ではなくなり、ハードルが低くなりましたが、年会費は130,000円とハイグレード。他社の法人カードの同等グレードと比べても年会費は高額です。しかし、年会費が高いアメリカン・エキスプレスカードを持っているということは、ステータス性の高さをアピールできるとも言えますね。
アメリカン・エキスプレスの法人カードの限度額
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの限度額は審査時に決定します。年収・支払い実績・カード利用の頻度などを加味した上で、申込者それぞれの限度額が定められます。
アメリカン・エキスプレスの法人カードの締め日と支払日
アメリカン・エキスプレスの法人カードの締め日は18日~21日です。正確な日にちはWEBの会員専用ページにログインすることで確認することができます。
アメリカン・エキスプレスの法人カードのメリット
法人カードを導入することのメリットとして、交通費や接待費など日々の経費を集約することで、効率的な経費管理ができることが挙げられます。さらにアメリカン・エキスプレスの法人カードは、優待特典が多く、サービスが充実しているのが大きな魅力です。
ではメリットを見ていきましょう。
ポイントが付きやすい
利用額100円ごとにメンバーシップ・リワードが1ポイント付与。公共料金の支払いにも対応しているので、効率的にポイントを貯められます。
他社の法人カードは1,000円につき1ポイント付く場合が多いので、アメリカン・エキスプレスの法人カードは他社と比べてポイントをためやすいのが特徴です。
貯まったポイントは、500以上のアイテムや、商品券、E-クーポンへの交換もできます。また、マイルなどへの移行やホテルグループの提携ポイントに移行することも可能です。
出張や旅行で便利な付帯サービスが充実
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードは、出張や旅行で便利な付帯サービスが充実しています。手荷物無料配送、アメリカン・エキスプレスJALオンライン、空港パーキング料金割引・優待、アメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインなど。ビジネス・ゴールド・カードはさらに手荷物ホテル当日宅配サービスやエアポート送迎サービスがあります。
また、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードはランクにかかわらず、国内外30空港のラウンジを使用できます。本人だけでなく、同伴者1名まで利用できるのはうれしいポイントですね。
保障も充実
アメリカン・エキスプレスの法人カードは保障も充実しています。
ビジネス・カード:付帯旅行傷害保険(国内・海外)最高5,000万円利用付帯
ビジネス・ゴールド・カード:付帯旅行傷害保険(国内)最高5,000万円利用付帯
付帯旅行傷害保険(海外)最高1億円利用付帯、最高5,000万円自動付帯
国内空港機遅延費用保障 最高40,000円まで
キャンセルプロテクション 年間10万円まで
そのほかにどちらもオンラインプロテクション、リターンプロテクション年間最高15万円相当額、ショッピングプロテクション年間最高500万円まで付帯されています。
ビジネスで役立つ特典
ビジネス・ダイニング by ぐるなび、法人会員制クラブ「クラブオフ」VIP会員年間登録料無料、ビジネス情報サービス「ジー・サーチ」無料、「クラウド会計ソフトfreee」のデータ連携、ビジネス・セービングなど、接待などでのレストラン探しの代行や従業員への福利厚生を導入できる特典がそろっています。ビジネス・ゴールド・カードは帝国ホテル東京のビジネスラウンジやヘルスケア無料電話相談の特典もプラスされます。
アメリカン・エキスプレスの法人カードのデメリット
では、デメリットを見ていきましょう。
年会費が高い
アメリカン・エキスプレスの法人カードは、他社と比べて年会費が高額です。ゴールドカードを比較すると次のようになります。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド 31,000円(税別)
オリコビジネスカードGold 初年度無料2年目以降 2,000円(税別)
三井住友ビジネスゴールドカード 10,000円(税別)
もちろんサービス内容は群を抜いて充実していますが、費用を抑えたい経営者にはデメリットとなるでしょう。
ETCカードの発行に枚数制限がある
アメリカン・エキスプレスの法人カードは、ETCカードの新規発行手数料は無料ですが、1枚当たり500円(税別)の年会費がかかります。また、発行枚数も5枚までと限られています。
他社の法人カードは年会費無料で複数枚発行できたり、枚数も制限がなかったりします。その点においては、デメリットとなりますね。
アメリカン・エキスプレスの法人カードの審査
アメリカン・エキスプレスの法人カードはステータス性から審査が厳しいイメージがあるのではないでしょうか。法人カードは、代表者個人の信用と、会社の信用の両方が審査対象となるので、審査が厳しいのは当然のことです。ただ、アメリカン・エキスプレスは他社と比べて代表者個人の信用を重視する傾向にあるようで、設立1年目でも申し込みしやすいカードといえます。
審査日数
アメリカン・エキスプレスの法人カードの審査は、約3週間ほどです。もちろん申込者と場合によるので、これより早い場合も遅くなる場合もあります。さらにカード自体は、本人確認書類を提出後10日ほどしてから届くことが多いので、注意しましょう。
審査に必要な書類
個人事業主の場合は、運転免許証などの公的証明書類1枚、法人代表者は商業登記簿本もしくは登記事項証明書1枚がさらに必要です。どちらも本人確認できる書類のコピーが必要となります。
自分に最適なアメリカン・エキスプレスの法人カードは?
ステータスとサービスの充実を求めるならビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードはステータスを象徴するカードとして知られています。また、充実したサービスも魅力です。
将来的にビジネス・プラチナ・カードの取得を考えている人にもおすすめです。
空港ラウンジを利用できることを求めるならビジネス・カード
一番下のランクのビジネス・カードでも、国内外の空港ラウンジを利用できます。保障や特典はほどほどで年会費も手ごろに抑えたい。ただ、出張時に空港ラウンジで待ち時間を快適に過ごしたいという人にはおすすめです。
費用をあまりかけずにプラチナカードを持ちたいなら他社発行のカード
クレディ・セゾン発行のセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードに比べて、かなり手ごろな年会費でありながら、プライオリティ・パスに無料で登録できます。海外出張が多く、プライオリティ・パスを持ちたい人や、費用をかけずにプラチナカードを持ちたい人は、他社のプラチナカードがおすすめです。