簿記の5つの要素とは
公開日:2019年11月20日
最終更新日:2019年11月20日
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簿記では、会社の「取引」を大まかに5つに要素に分類して、整理します。
- 資産
- 負債
- 純資産
- 費用
- 収益
の5つです。
5つの要素を2つに分類
この5つの要素を特徴からそれぞれ貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)に分けます。
この2つは決算書を構成する重要な表になります。
決算書とは、会社の過去の取引を数字で記録した、会社の成績表にあたります。
貸借対照表
資産・負債・純資産
損益計算書
費用・収益
と2つのグループに分かれます。
5つの要素から読み取れること
貸借対照表をみると、会社の持っている財産と金額がわかります。また損益計算書は今年いくら儲かったのかがわかります。
資産とは
「資産は会社が実質的に所有する、価値のあるもの」
出資金や借りたお金、顧客から稼いだお金、購入した土地や建物、将来回収予定のお金です。
負債とは
「負債とは、会社が将来資産を引き渡す義務」
借りたお金は将来返済する義務があるので、負債です。退職金などは会社が従業員に将来的に払うものですので、負債になります。
純資産とは
「純資産とは、資産と負債の差額」
会社の創業時に株主からもらった出資の総額と事業を営むことで得たお金の総額です。
収益とは
「収益とは、稼いだ収入のことで、純資産を増加させる原因となるもの」
顧客から稼いだお金は、収益です。
費用とは
「費用とは、収益を獲得するために消費されたもので、純資産を減少させる原因になるもの」
顧客に対して商品を販売した場合、その商品は会社から顧客に引き渡されるので、費用となります。
さらに引き出しを作って整理する
取引の内容を詳しく区別するために、5つの要素をそれぞれ細分化して、「勘定科目」という科目名称をつけます。
実際の決算書は、その会社の取引に応じて、5つの要素の中の勘定科目が使い分けられて示されます。
資産勘定
現金・普通預金・売掛金・受取手形・有価証券・貸付金・工具器具備品・車両運搬具・ソフトウェア・繰延資産など
負債勘定
買掛金・支払手形・預り金・未払金・借入金など
純資産勘定
資本金・資本準備金・繰越利益剰余金など
費用勘定
仕入・水道光熱費・旅費交通費・広告宣伝費・支払利息・有価証券売却損・固定資産売却損など
収益勘定
売上高・受取利息・有価証券売却益など