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クレジットカード申込時の重要審査基準「3C」とは?

審査に通りやすい法人クレジットカードは?

公開日:2020年02月26日
最終更新日:2020年02月26日
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法人でクレジットカードを作ることを考えているが、個人向けよりも審査が厳しいと言われているので、躊躇しているという方もいらっしゃるのでは。今回は審査基準やカード審査に通るための方法の解説とおすすめの法人カードを紹介します。

法人向けクレジットカードの審査基準

法人向けの審査基準は大きく分けて2つ。「会社のステータス」と「代表者個人のステータス」です。

会社のステータスとは

設立年数と黒字決算が重要な基準になります。設立年数は「会社設立から3年経過」しているかどうかです。起業したばかりの会社は、事業を持続させる体力や、信頼性が低いので3年が目安となります。ただし、設立3年以上運営している会社だからといって必ずしも審査に通るわけではありません。あくまでも基準なので、2年目で通る場合もあるし、4年経っていても通らない場合があります。

カード会社にとって、会社の業績が軌道に乗っているかを判断するための指標の一つとして、3年という期間を設けているわけです。

カード会社が恐れているのは、未回収になるということです。複数のカードを発行できる法人カードは、その分利用額が高額になります。さらには倒産のリスクも企業は常にあるため、高額な金額を回収できなくなるというリスクを背負っているわけです。

そのため、黒字決算が重要になります。決算書の提出は必要なくなりましたが、法人向けのクレジットカードの申込書には、売上高や最終利益を記入する欄があります。
以上の観点から、「設立年数」と「黒字決算」が審査大きな基準となります。この2点をクリアしていれば審査に通りやすくなるでしょう。

代表者個人のステータス

代表者個人がどんな人物であるのかということも重要。法人カードは、法人名義、あるいは個人事業主名義で申し込みをしていたとしても、契約者は代表者本人の名前を記載します。そのため、代表者のこれまでのクレジットカード履歴(クレヒス)は重要な判断基準です。

またこれまでの個人を含むクレジットカードの審査を受けた内容自体も審査対象にあります。 代表者個人のクレジットカードにおいて、過去にブラックリストに載る、支払遅延などがあった場合は信用が損なわれるため、法人カードの審査にも影響がでる可能性は高いと言えるでしょう。

カード審査に通るための3つのポイント

設立間もない企業でも審査が通りやすくなるコツがあります。

1. 固定電話を引く

固定の電話回線を引くことで、代表電話番号に固定電話の番号を記載できます。その効果として、常勤する社員がいる、電話加入権を得ているということで、信用性が高まることです。代表者の携帯電話番号しかない場合は、検討してみましょう。

2. 代表者個人がステータスの高いクレジットカードを所有する

ゴールドやプラチナといったステータスの高いクレジットカードを代表者が個人で所有していることで、信頼があるとみなされ、法人カードの審査が通りやすくなることもあります。
一般カードに比べ、ゴールドやプラチナは審査が厳しく、利用額も大きくなるので、信用度にもつながります。
個人で所有しているカードが一般ランクの場合は、アップグレードしてから、法人カードを申し込みましょう。

3. プロモーションで申し込む

空港などで見かける、クレジットカードの勧誘をしている営業スタッフ。空港や主要駅でのプロモーションは、個人カードに限らず、法人カードの申し込みもできる可能性があります。こういった営業担当には一定のノルマなどが設定されている場合もあり、審査が有利に働くことも。
この際に注意が必要なのは、提携カードなどのカード会社が行っているプロモーションではなく、JCBやアメックスなどカードブランド会社が直接行っているものに申し込むことです。

この3つのポイント以外にも、審査に通りやすい法人カードに申し込むのも一つの方法です。

審査に通りやすい「おすすめ法人カード」

審査に比較的取りやすい法人カードを3枚紹介します。

三井住友ビジネスカード for Owners

法人代表者の情報のみで申し込みできます。他にはないめずらしい特徴として、キャッシング機能を搭載していること。また支払方法や締め日を選択できる柔軟性のあるカードです。貯まったポイントはマイル交換や、実質キャッシュバックとして翌月の支払いに充てることも可能です。
追加カードや電子マネーは全6種類あり、Apple Pay対応。年会費は1,250円と手ごろな金額です。

オリコEx Gold for Biz

ゴールドカードの高スペックでありながら、年会費2,000円とリーズナブルなクレジットカード。ポイント還元率が高く、旅行傷害保険、疾病治療保険、ショッピング保険も付帯し、コスパの高さの定評があります。

アメリカンエキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメックスは世界的にステータスの高いクレジットカードとして知られ、個人向けのゴールドカードの審査の厳しさは特に有名です。そのため、法人カードも審査が厳しいのでは?と思われがちですが、じつは個人カードと比べそれほど厳しくないようです。

法人カードの審査基準や審査に通りやすくなるポイントをお伝えしました。審査に通ったから安心ということではなく、普段からお金の収支をしっかり把握し、健全な経営状態を保つことが重要です。

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