【クラウドサービス】種類やメリット・デメリットを解説!
公開日:2018年08月29日
最終更新日:2018年08月29日
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ビジネスでは欠かせない1つとなりつつあるクラウドサービス。なんとなくわかっているけど、実は「クラウドって何?」って思っている方、多いのではないでしょうか。今さら聞けない、クラウドとは何なのか、種類やメリット・デメリットを紹介します。
クラウドとは何のこと?
クラウドは、空に浮かんでいる雲の中にデータやソフトウエアがあって、それを地上から利用するサービスとイメージとすると、分かりやすいでしょうか。従来ローカルコンピューターで利用していたデータやソフトウエアなどをネットで経由して提供されるサービスです。
クラウドサービスには、SaaS・PaaS・Iaasの3種類
クラウドサービスには、SaaS・PaaS・Iaasと3種類あります。説明に入る前に、ソフトウエアアサービスを提供するために必要な構成要素についておさえておきましょう。
構成要素には、アプリケーション・プラットホーム・インフラストラクチャーの3つがあります。これらは基本的相互関係にあり、どれが欠けても動作しません。
アプリケーション
携帯電話のアプリなど、利用者の業務におうじて作成したプログラム
プラットホーム
ソフトウエアをつくるために必要な土台となるOSなど
インフラストラクチャー
最も基礎となるサーバーなどのハードウエア
1. SaaS
Software as a Serviceの略。インターネットを経由してソフトウエアを提供するサービスのことです。
Google Apps ・SalesforceなどがSaaSの代表例として挙げられます。
2. PaaS
Platform as a Serviceの略。プラットフォーム一式をインターネット上のサービスとして提供する形態のことです。システム設計に沿った方法で、アプリケーションの開発ができます。
Google App Engine・Windows Azureなどが代表例として挙げられます。
3. IaaS
Infrastructure as a Serviceの略。HaaS(Hardware as a Service)と呼ばれることあります。インフラをインターネット上のサービスとして提供する形態のことです。サーバーを利用する際に必要なハードウエアのスペックやOSを、ユーザーが自由に選んでネットワーク越しに利用できます。
Google Compute Engine・Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)が代表例として挙げられます。
クラウドサービスのメリット・デメリット
クラウドサービスを導入するとどのようなメリットやデメリットがあるでしょうか。メリットから説明します。
メリット
Webブラウザとインターネット環境があれば、どこからでもアクセスができます。複数の端末やユーザー間で共有が可能です。
起業でサーバーを運用すると莫大な初期費用が掛かります。その点、クラウドサービスは初期費用が要らない場合が多く、使用した分を支払う料金体系なので、コスト削減につながります。
また、システム管理などの人件費も圧縮できるので、さらなる削減にも期待できます。
デメリット
SaaS型の場合、システムやアプリケーションがパッケージ化されているので、企業独自のカスタマイズはIaaS型を利用する必要が出てきます。そのため、難易度が高くなります。
クラウド上でさまざまな企業の重要機密、個人情報などを保存しているため、サイバー攻撃のリスクが高くなります。
コスト削減や作業効率化を考えると、クラウドサービスの導入は必要不可欠となるでしょう。メリット・デメリットを把握し、セキュリティー面で信頼できるクラウドサービスを選んで利用することが必要です。