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【個人年金保険】老後のための資金づくり

公開日:2019年12月25日
最終更新日:2019年12月25日
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老後の生活は公的年金だけでは心配…と個人年金を考える方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、個人年金について種類やメリット、デメリットについて解説します。

 

個人年金とは

個人年金とは保険会社の商品で、個人が将来のために年金を積み立てて将来年金を受け取れるという内容です。自分で支払う年金保険料は、すべて自分の年金のために積み立てられます。

 

個人年金の種類は

個人年金にもさまざまな種類がありますが、大きくは3種類に分けられます。基本的には定期的に保険料を積み立てて60歳や65歳から年金形式で受け取れる仕組みです。運用先は商品の種類によって異なります。

 

①円建て個人年金保険

円建て個人年金保険は、保険会社が契約者から集めたお金を国債で運用しています。毎月の積立金額と期間、年金の受け取り方法によって、将来受け取れる年金額が決定します。

 

②外貨建て個人年金保険

外貨建て個人年金保険は、仕組み上は円建て個人年金と同じです。ただ、運用先が外貨で運用するので、円建て個人年金よりも高い利率で運用することができます。毎月1万円を積み立てしたとすると、掛け金1万円で毎月外貨を購入し、将来的に積み立てた外貨を円に変換して毎年年金を受け取ることになります。

また外貨建て個人年金保険は為替の影響を受けます。毎月の為替レートによって購入できる外貨の金額が変わるので、将来受け取る年金額は積み立て終了までにいくら外貨を購入できたかによって変わります。毎月の掛け金は円で確定しているものがほとんどで、掛け金の変動はありません。

 

③変額個人年金保険

変額個人年金保険は、運用先を選ぶことができます。確定拠出年金に近いといえるでしょう。毎月の掛け金をそれぞれの運用先に振り分け、その運用成果によって積立金額が増減します。同じ商品で同じ金額を運用しても運用先の選定によって積立金額よりも増える場合も減る場合もあるのです。変額個人年金保険は「年金保険料控除」を利用することができず、「一般生命保険控除」の対象となります。

 

個人年金のメリット

①銀行預金よりも高金利で積み立て可能

個人年金は保険会社を通して長期国債で運用されているので、プラス数十万円の運用効果があります。長期の安定した積み立て方法といえます。

 

②老後資金を確実に貯金

個人年金は定期的に自動で口座やクレジットカードから引き落とされるので、確実に積み立てができます。また銀行預金はいつでも引き出せますが、個人年金は保険会社へ解約の申請をしなければ引き出すことはできず、解約することで元本割れになるリスクもあります。そのため強制的に老後の資金を積み立てられますね。

 

③個人年金保険料控除があるので所得控除が受けられる

積み立てる保険料は生命保険料控除の一枠、「個人年金保険料控除」の対象となります。個人年金保険料の年額が8万円を超える場合は、課税所得から4万円の所得控除となり、所得税(8,000円)+住民税(2,800円)=約10,800円の節税効果を受けられます。毎月1万円ずつ積み立てた場合、年額12万円に対して所得控除による還付金10,800円受けられるので、個人年金により単利で9%の運用効果が発生します。年収が高ければ税率も高く、その分控除の額も大きくとることができるので、確定拠出年金などと並行して利用するのもおすすめです。

 

個人年金保険料控除の対象は、「年金受取人=被保険者」「保険料払込期間10年以上」「年金支払開始期間60歳以上」などの条件を満たす場合です。

 

個人年金のデメリット

①死亡保障がつかない

終身保険や養老保険など個人年金以外の積立型の保険は死亡保障が付きますが、個人年金は付かないというデメリットがあります。積み立ての途中で被保険者に万が一の場合、死亡保障があれば数百万、数千万という大きな額を受け取ることができます。個人年金は、積み立てた分が遺族に還付されるだけとなります。老後の貯蓄も必要だが死亡保障も必要という方は、個人年金以外の保険も検討しましょう。死亡保障が必要ない、すでに終身保険などに加入済みという方は、追加で積み立てを検討する場合は個人年金を検討するとよいでしょう。

 

②インフレに弱い

個人年金は契約時に受け取る年金額が確定します。確実な金額を受け取れるのはメリットの一つですが、将来物価が上昇するとお金の実質的な価値は下がります。公的年金は物価が上昇すると受取額も増えますが、個人年金にはありません。物価上昇に対処するために、下記提拠出年金やつみたてNISA、変額個人年金なども検討しましょう。

 

 

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