クレジットカードの「プロパーカード」とは?「プロパーカード」を持つ意味とは?
公開日:2018年03月27日
最終更新日:2018年04月03日
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クレジットカードには「プロパーカード」と「提携カード」というクレジットカードが存在します。それは決済機能の国際ブランド「VISA」「MasterCard」「JCB」「アメックス」「ダイナースクラブ」とは違います。「プロパーカード」は何かというと「国際ブランド」が発行しているクレジットカードです。「JCB」「アメックス」「ダイナースクラブ」が直接発行しているクレジットカードのことです。実際の「プロパーカード」と「提携カード」を例にし、それぞれの特徴などを解説します。
目次
プロパーカードと提携カードの比較
改めてになりますが、プロパーカードは「国際ブランド」が発行しているクレジットカードです。「JCB」「アメックス」「ダイナースクラブ」が直接発行しているクレジットカードのことを指します。
では提携カードは何かというと、上記の国際ブランドからライセンス発行を受けた信販系、流通系、航空系などの各企業が発行しているクレジットカードのことです。
プロパーカードの一例
プロパーカードと提携カードの解説
世界トップシェアを誇る「VISA」と「MasterCard」は、カード自体を発行していないのです。なので、国際ブランド=プロパーカードとはなりません。この2社は、決済機能を提供し、ライセンス発行を受けた各社が提携カードを発行しているのです。
しかし、「VISA」と「MasterCard」には、プロパーカード的なカードがあります。三井住友カードです。「三井住友VISAカード」は、日本のVISAブランドのパイオニアであり、海外でもVISAのプロパーカード的な存在として認知されているのは有名な話かもしれません。
プロパーカードの最大の利点は、信用性とステータスの高さです。ステータスや認知度、取得容易さについて比較してみましょう。
プロパーカード | 提携カード | |
---|---|---|
ステータス | 高い | 普通 |
認知度 | 高い | 普通 |
取得容易さ | 取得しずらい | 取得しやすい |
プロパーカードは、年収・雇用形態・職種などほとんどの場合、基準を設けていて、その基準に達しないと発行、取得ができません。三井住友は、プロパーカード級に加え、銀行系が発行しているカードですので、審査のハードルがプローパーカード以上に高いと言われています。
提携カードは審査がプロパーカードに比べ、やさしくなっており、パートやアルバイトの方や主婦のかたでも取得しやすくなっています。
プロパーカードを持つメリット
審査の厳しいプロパーカーには、将来的なメリットがあります。それはクレジットカードの利用歴を表す「クレジットヒストリー」(クレヒス)を重ねることによって、クレジットカードのステータスがアップグレードしていきます。もちろん、支払い遅延などがないことが必須になってくるでしょう。
三井住友VISAカードのクラスとランク
カードステータス | 三井住友VISAカード |
---|---|
一般 | 三井住友VISAクラシック |
ゴールド | 三井住友VISAゴールド |
プラチナ | 三井住友プラチナ |
ブラック | なし |
JCBカードのクラスとランク
カードステータス | JCBカード |
---|---|
一般 | JCB一般カード |
ゴールド | JCBゴールド |
プラチナ | JCBプラチナ |
ブラック | JCB THE CLASS (インビテーション) |
JCBカードについての記事
アメックスのクラスとランク
カードステータス | アメックス |
---|---|
一般 | アメックスグリーン |
ゴールド | アメックスゴールドカード |
プラチナ | アメックスプラチナカード (インビテーション) |
ブラック | センチュリオンカード (インビテーション) |
アメックスカードについての記事
ダイナースクラブのクラスとランク
カードステータス | ダイナース |
---|---|
一般 | なし |
ゴールド | ダイナースクラブ |
プラチナ | なし |
ブラック | ダイナースクラブプレミアムカード (インビテーション) |
ダイナースクラブカードについての記事
ラグジュアリーカードのクラスとランク
カードステータス | ラグジュアリーカード |
---|---|
一般 | ラグジュアリーカード チタン |
ブラック | ラグジュアリーカード ブラック |
ゴールド | ラグジュアリーカード ゴールド |
ラグジュアリーカードについての記事
ダイナースクラブはゴールドカードがなく、ノーマルカードのステータスはプラチナに近い存在です。ラグジュアリーカードについては3種類のグレードで、【Mastercard Titanium Card】【Mastercard Black Card】【Mastercard Gold Card】があり、グレードは【Titanium】【Black】【Gold】の順。
一般的にはクレジットカード会社からインビテーション(招待)がきて、アップグレードしていきます。その利点は豊富です。一般カードの利用限度額は100万円が基準ですが、ゴールド300万円、プラチナ300万~500万円など上がっていきます。ゴールドでは国内線での空港ラウンジサービス、プラチナ以上では海外の空港ラウンジサービスもあります。
プロパーカード、提携カードまとめ
プロパーカードのステータスを考えると、最初からプロパーカードを作るのをオススメします。社会人になったら1枚はつくっておきたいカードですね。ビジネス上で、付帯サービスの利便性を考えると欲しいというより必要不可欠ともいえるでしょう。
提携カードは、趣味やライフスタイルに合わせて、ポイントの活用などでプロパーカードをカバーする利点もあります。